写真;公式HP引用
NocoBase(ノコベース)は、「拡張性」を第一に設計されたオープンソースのノーコード・ローコード開発プラットフォームです。
Excelやスプレッドシートのような手軽さで、複雑な業務システム(ERP、CRM、在庫管理など)を自由に構築できるのが最大の特徴です。
より深く楽しむためのポイントを整理して解説します。
初心者の方は間違いなく「クラウド版(SaaS)」から始めることを強くおすすめします。
「セルフホスト」はサーバーの知識やコマンド操作が必要で、エラーが起きた際も自分で解決しなければなりませんが、クラウド版なら公式サイトでアカウントを作るだけで、5分後にはアプリを作り始められるからです。

1. NocoBaseの概要(簡単に・詳細に)
【簡単に言うと】
「自分たちの業務にピッタリ合うシステムを、プログラミングなしで自前のサーバーに作れるツール」です。Notionのような直感的な操作感で、データベースや業務フロー、権限設定を組み立てられます。
【詳細な特徴】
- データモデル駆動型: 最初に「どんなデータ(顧客名、金額、日付など)」を扱うかを定義すると、それに基づいた入力画面や一覧表を数分で作成できます。
- 高い拡張性(プラグイン方式): WordPressのように、必要な機能をプラグインとして追加・削除できます。
- セルフホスト可能: 自分のサーバー(AWSや自社サーバー)に設置できるため、データの機密性を完全にコントロールできます。
- ワークフロー自動化: 「データが更新されたらSlackに通知する」「毎週月曜にレポートを作成する」といった自動処理をビジュアル操作で設定可能です。
2. 導入・インストールの手順
NocoBaseは「SaaS(クラウド版)」と「セルフホスト(自分で設置)」の2種類がありますが、ここでは主流のセルフホスト手順を簡潔に紹介します。
事前準備
以下のツールがインストールされている環境が必要です。
- Docker / Docker Compose(推奨:最も簡単で安定した方法です)
インストール手順(Docker使用の場合)
- プロジェクトのダウンロード: ターミナルで以下のコマンドを実行します。Bash
git clone https://github.com/nocobase/nocobase.git cd nocobase - 起動: 以下のコマンドで環境を立ち上げます。Bash
docker-compose up -d - アクセス: ブラウザで
http://localhost:13000(デフォルト設定の場合)にアクセスします。 - 初期設定: 画面の指示に従って言語(日本語選択可)や管理者アカウントを設定すれば完了です。
※ 技術的な自信がない場合は、NocoBase公式サイトから「Cloud版」の無料トライアルに登録するのが最も手軽です。
3. ビジネスにおける活用方法
NocoBaseは、既存の既製品ソフトでは「あと一歩届かない」独自の業務プロセスがある場合に真価を発揮します。
| 活用シーン | 具体的な内容 |
| 独自の在庫管理 | シリアル番号、ロット、倉庫の階数など、自社独自の項目を盛り込んだ管理。 |
| 複雑な報酬計算 | 弁護士事務所や営業代行などで、ランクや案件種別による複雑な計算を自動化。 |
| IT資産・棚卸管理 | 社内備品やPCライセンスの期限を管理し、更新時期に自動通知。 |
| 社内ポータル | プロジェクト進捗、経費精算、勤怠などを一つの画面に統合。 |
4. 学習のための動画リソース
公式のチュートリアル動画(主に英語ですが、字幕機能で十分理解可能です)や、実際の操作ガイドが非常に参考になります。
NocoBase インストールから基本設定までのガイド
この動画では、AWSへのインストール手順から、最初のログイン、データモデリング、ワークフローの設定方法までがステップバイステップで解説されています。
1. 初心者向け:クラウド版(SaaS)の導入手順
サーバーの準備などは一切不要です。ブラウザ(ChromeやEdgeなど)だけで完結します。
ステップ1:公式サイトへアクセス
- NocoBase公式サイト(nocobase.com)にアクセスします。
- 画面右上にある青色の 「Get Started」 または 「Try for free」 というボタンをクリックします。
ステップ2:アカウント作成
- サインアップ画面が表示されます。
- Email: 普段使っているメールアドレスを入力。
- Password: 任意のパスワードを設定。
- 入力したメールアドレスに認証メールが届くので、ボタンを押して認証を完了させてください。
ステップ3:インスタンス(自分専用の環境)の作成
- ログイン後の管理画面で、「Create Instance」(インスタンス作成)というボタンを探してクリックします。
- Name: 自分のプロジェクト名(例:
MyBusinessApp)を入力します。 - Region: 日本に近い場所(TokyoやSingaporeなど)があれば選択しますが、基本はデフォルトでOKです。
- 「Create」を押すと、数分で「Running(実行中)」になります。
ステップ4:初期設定(日本語化)
- 作成されたインスタンスの横にある 「Visit」 または 「Open」 をクリックします。
- ログイン画面が出るので、先ほどのアカウントで入ります。
- 画面右上のアイコンから 「Settings」 を選び、**「Language」を「Japanese(日本語)」**に変更してください。これで準備完了です!
2. 中〜上級者向け:セルフホスト版の導入手順

「自分のPCの中で動かしたい」「社内サーバーに入れたい」という方向けです。
ステップ1:必要なソフト(Docker)のインストール
まず、アプリを動かすための「土台」となるソフトが必要です。
- Docker Desktop公式サイトから、Windows版またはMac版をダウンロードしてインストールしてください。
- インストール後、Dockerを起動しておきます。
ステップ2:コマンドの実行(Windowsの場合はPowerShell、Macはターミナル)
- 以下の魔法の言葉(コマンド)を1行ずつコピーして貼り付け、エンターキーを押します。Bash
# NocoBaseの設計図をダウンロード git clone https://github.com/nocobase/nocobase.git # フォルダに移動 cd nocobase # アプリを起動(これだけでデータベースなども自動で準備されます) docker-compose up -d - 数分待つと、裏側ですべての準備が整います。
ステップ3:ブラウザで確認
- ブラウザのURL欄に
http://localhost:13000と入力して開きます。 - ログイン画面が出れば成功です。
3. クラウド版とセルフホスト版の比較
| 項目 | クラウド版(おすすめ!) | セルフホスト版 |
| 難易度 | ★☆☆(とても簡単) | ★★★★☆(専門知識が必要) |
| 準備時間 | 5分 | 30分〜(トラブル含む) |
| 費用 | 無料枠あり(制限あり) | サーバー代のみ(ソフトは無料) |
| メンテ | 全自動(何もしなくていい) | 自分でアップデート作業が必要 |
4. 最初の「一歩」としておすすめの動画
操作画面を実際に見るには、以下の動画が非常に分かりやすいです。
※英語ですが、YouTubeの「設定(歯車アイコン)→字幕→自動翻訳→日本語」にすると、操作画面を見ながら手順を追えます。



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